木村×加川 対談第一弾―「僕らがモノを書く理由」

kimurayasuhiro

 

5月12日に行った、学部生時代の先輩であるキムラヤスヒロさんとの対談を文字起こししました。

 

 

 

キムラヤスヒロさんは、学部時代のバンドサークルの先輩であり、現在ロースクールに通う大学院生でもあります。

また、ネットメディアを通して積極的に情報発信をしています。詳しくは、先日の投稿やキムさんのTwitterメールマガジンなどを参照して頂ければ。

2時間近くお話したので、3~4回に分けて連載にしようと思います。今回は、なぜ僕らがメルマガを書いているのかということや、ネット上での振る舞い方などを中心に。

では、少々長いですが、のんびり読んでみてください。

 

 

■なぜメルマガを書くのか

 

加川:まず、なぜメルマガをはじめたのかを教えてください

 

木村:ひとつは、自分の記録を残したいというライフログ的な意味合いもあるし、将来やりたいと考えている仕事はいかに自分の名前を知ってもらうかということに関わるから、メルマガでもTwitterでも一貫してカタカナ表記のキムラヤスヒロでやっている。なんとなくそれらを読んでくれている人が、将来自分のお客さんになるかもしれないし。

もうひとつは、自分をクラウド化するというか、俺が考えていることをみんなに共有してもらって、思考を集合知的に扱いたいっていうのがあって。

 

加川:それは非常に分かります

 

木村:自分が会う人が、メルマガに書いたことを読んでくれていて、共有してくれている。 そうすると話が早いよね。自分がやったことや行った場所を共有しているのは面白いと思う。

メルマガを無料でやっているわけだから利益がないと思われるけど、(自分の名前を知ってもらうために)普通に広告を打とうとすると数十万円はかかる。あまり深くは考えていないけど、趣味の延長のメルマガで名前を知ってもらうことで、むしろ利益を得られていると思っている。

加川はなぜメルマガをやっているの?

 

加川:自分の思考をクラウド化するというのは、僕の考えとすごく近いです。自分が書いたものに対して反応を得られないと悲しいけど、僕も集合知的なものには期待していて。いまはメルマガのコーナーに、「思考地図」というコーナーを設けていて、中途半端なままの考えでもどんどん公開するようにしています。自分で深く考えなくても、僕のメルマガを読んでくれた誰かが代わりに考えてくれるかもしれない。

あとはもちろん、ジャーナリストになりたいのでそのための下準備という気持ちもある。 ただ、いまはコンテンツの方向性を悩んでいます。

 

木村:加川がもったいないと思うのは、不思議とフォロワーが少ないなということ。もっと1000人くらいいてもいいんじゃないかな。

 

加川:キムさんはいまどれくらいですか?

 

木村:1200人くらいいるかな。スパムや広告アカウントも含めて。

 

 

 ■セルフブランディングについて

 

加川:僕が聴きたかったのはそこなんですね。どのような戦略を立ててセルフブランディングをしているんですか?

 

木村:俺もそこまでちゃんとできているか分からないけど、俺がもし加川みたいにジャーナリスティックなことを言っても誰も食いつかないと思う。逆に加川が(俺みたいに)ネタポストしても食いつかない。そういう違いがあるから、セルフブランディングするとして自分の思うような方向に持っていくのは難しいね。

例えば津田大介さんがやっているメールマガジンの感想を呟いて何度かRTしてもらっているけど、その影響でフォローしてくれる人たちは、戯画化して言えば「意識の高い系」の人たち。その人たちにフォローされたいかと言えば微妙だし、そういう難しさがある。

 

加川:現在だと、Twitterのフォロワーが一気に増えるイベントってなかなか起こせないですよね。

 

木村:俺は昔、「『国母って何て読むの?カントリーマアム?』には腹筋持ってかれた」って呟いたらそれが何百RTもされて、それまで100人くらいだったフォロワーが一気に700~800人にまで増えたんだよね。3年くらい前だからまだ非公式RTの時代で、みんなふぁぼるよりRTするのが常識だった。いまはRTしてもフォローしないけど、当時はRTしたらそのままフォローするような空気感があったんだよね。

一人増えると、ねずみ講式にどんどん増えていって。

 

加川:いまはなかなかフォロワーが増えないんですよね。Twitter自体が頭打ちになっているのかな。

僕は今後ブログでなんとか間口を広げていこうと思っていて。メルマガというメディアは登録制なので不特定多数に読まれないですし、自分のブログにアクセスしてから、メルマガ読者に繋がればいいかなと考えています。

キムさんもブログを運営していますよね?

 

木村:アクセス数を気にするのが嫌だから、アクセスカウンターは置いていないんだけどね。俺がやっているブログは高校一年の時からそのまま続けていて、一年間更新していなかった時期とかもあるけど、いまでも高校一年生のころに書いた中二病全開のポエムも残ってる(笑)

ブログを始めるときに、前にやっていたブログを閉鎖して新装開店するという人も多いけど、それも集合知というか、いまの自分が過去の自分の延長線上にあることは意識していたいし、大事にしたいと思ってる。

 

加川:なるほど。僕は完全に新しくブログを始めるので、ある程度コンテンツのテーマをジャーナリスティックなものに絞っていくことを目指していますね

 

木村:それはやっぱり津田さんのメルマガにも登場する早稲田大学のJ-Schoolに通っているわけだからね。あまり日本人もいないだろうし。留学生ばかりでしょ?

 

加川:半分は中国人ですね

 

木村:それをやっぱり武器として生かしたいよね。

 

加川:そうですね。なのでJ-Schoolの名前を出しつつ、ちゃんとオープンにやっていこうと思っていて。

 

木村:J-Schoolに通っているくらいだったら、加川くらいの年齢で有料メルマガとかで成功している人はいないの?

 

加川:いや、知らないだけかもしれないですけど、あまりいないですね。意外とRSSリーダーすら使いこなせていない、ネットに疎い人も多くて。自分で発信しようという人があまりいないです。

 

木村:それも結構不思議だね。だからこそ、無茶ぶりかもしれないけど、そこで頭一つ抜けたいよね。

 

加川:みんななにか書きたいけど怖いみたいな感じなのかと思っていて。有意義なものじゃなければ意味がないと考えているというか。僕も半分くらいそういう気持ちはありますけど、とりあえず中途半端に思考をネット上に投げていくというのも大事だと思う。そこで議論が巻き起こって、思考がブラッシュアップされたりするのもいいかなと思って。

 

木村:ジャーナリズムって、無視されてなんぼじゃないけど、無視されるということは面白くないネタということだから、今度は違うネタを用意しようとか、そういう風に考えていかないとね。

 

■オープンな空間、クローズドな空間

 

加川:僕は本当に炎上するとかでも意味があると思っていて。そういうことを気にせず勇気をもってどんどん自分の考えを書いていけばいいかなと思う。一方で、自分がいままで(登録制の)メルマガという媒体に絞って活動していたのも、怖がっていたのかなとも思いますね。 Twitterには、普段あまり自分の考えとかを表明しないですし。

 

木村:難しいところだよね。なにどこまでオープンな空間でやるか、一方クローズドな空間の方がいいのかというところは迷う。

 

加川:オープンな空間でやると、無知が故のボロが出たりして、叩かれることも覚悟しなきゃいけないんですけど。

 

木村:加川がやろうとしていることは性質的に、ある程度政治的なことを言っていかなきゃいけないから、角が立ちやすいよね。俺の場合はネタだからつまらないならそこで終わりだけど 加川はつまらないじゃ終わらないからね。

 

加川:真面目に批判されたり反対されることもあるので、やはり恥ずかしかったり怖かったりすることはありますね。

あとは、いま議員秘書のインターンをやっているんですけど、そういうことを詳しくはブログに書けないですよね。ある程度顔の見える範囲でやるメルマガと、ブログに書けることは使い分けなきゃいけない。

 

木村:俺も将来的には法律家という守秘義務に関わる仕事に就くから気を使うけど、どこまで線引きできるのかというのは分かりにくいしね。

あと、俺は徹底的に実名でやっていきたいけど、司法試験に受かって修習生になったときに果たしていまのブログを続けられるのか、Twitterのアカウントを残せるかというのは、現実の壁としてある。規則上は一応大丈夫なんだけど、周りからの風当たりとか評判も考えると、考えなしにソーシャルメディアで活動しているとあとあと大変だぞ、とは思う。

でも就活するときにアカウントに鍵をかける人っているけど、俺はジャーナリストじゃないにしろネット上でちゃんと発信していきたいから、そういうことやったら負けかな、と思ってるね。

 

加川:僕は本名でやってるFacebookとかでメルマガの配信告知できないんですよね。本当はもっと不特定多数の人に見てもらうべきなんでしょうけど、反応が怖くてできなくて。

あまり面白くないことしか書けないとしても、やっぱりオープンでやっていくのが大事ですよね。

 

木村:それはそうだよね。テレビに出ている人とか見てても思うけど、面白いものをクローズドでやっているのと面白くないものをオープンにやっているのでは、 後者のほうが残念ながら有意義になっちゃうよね。

 

続く。第二弾は昨今話題になっている憲法問題についても語ります。