木村×加川 対談第二弾―「コミュ障の処世術」

大変お待たせしました。木村✕加川対談第二弾です。第一弾は⇒こちら

前回、第二弾では憲法問題についても語ると最後に書いたのですが、憲法問題にいくのは第四弾くらいになりそうです…(笑)少々お待ちを!

今回は本当に精力的に色々なことに取り組んでいるキムさんの生活リズムに興味があったので、雑談ぽい質問も多いですが、後半の「自分がやっていた趣味で自分のダメな部分を補えたりもする」っていうくだりが個人的にはアツかったです。

そしてお互い「人と協力してなにかやるのがすごく苦手だから、自分で色々やりたくなっちゃうよね」ってところで意見が一致して、コミュ障のシンパシーをひしひしと感じました。

全体的に、キムさんのアイデア力が溢れる内容になっていると思います。特にPodcastやってみたら?っていうのは本当に参考になりました。詳しくは本文で!

 

■生活リズムについて

 

加川:ぶっきらぼうに質問になりますが、最近メルマガの調子はどうですか?

 

木村:いまは正直マンネリ化してるかもしれないけど、受験一年前だからしょうがないかなというのはあるかな。

でも、仮に内容は痩せても締切だけは守らなきゃなとは思ってる。

 

 加川:尊敬します…キムさんはそこがすごい。

 

木村:そのくらいは守らなくちゃな、と思って(笑)

加川みたいに内容が深ければ多少期日を過ぎてもいいけど、俺みたいなのは締切くらい守らなきゃ。

 

加川:いえいえ…キムさんは具体的にいつメルマガを書いているのですか?

 

木村:いまは10日くらいで区切って書いて、最後に一体化させてまとめる感じ。先月はペース配分をミスって最後の3日で一気に書いたね。 学校が始まるとてんてこ舞いになっちゃう。

たまにiPhoneでも書いてるよ。加川は月二回だから大変じゃない?

 

加川:月二回は守りたいとは思っているんですけどね…

だからコンテンツをちょっとずつ減らしてきてはいるんですけど、それでも10000字は超えるし、なかなか大変です。

 

木村:俺も月二回にしようかと考えたことはあるんだけど、そしたら前半後半でコンテンツを分けなきゃいけないかなと思って そしたら逆に好き勝手に書けないかなとも思うけど。

俺がやるとしたらそうなるかも。

 

加川:なるほど。それは思いつかなかったです。

 

木村:第一号はこれとこれとこれ、二号はこれとこれとこれみたいな。それを一人でやるとなるとちょっとキツイから、月一にしているんだけど。

 

加川:バイトってしていますか?

 

木村:いまはしてないけど、単発で試験管のバイトやってるくらいかな。

いま自分のやっていることと関連してたらやってもいいけど、無理に自分からやらなくてもいいかなという思いもある。

 

加川:僕は一応取材みたいなバイトをやってたですけど、取材方針があわなくて(笑)

結局ライターの部署を変えてもらって、取材しなくなっちゃんですけどね。バイトしていると、時間が全然なくて…

大学院はどのくらいのペースで通っているんですか?

 

木村:俺は週5かな。自習室で勉強するのが好きではなくてすぐ帰るから、割と自分の時間はあるんだけど。大学院は周りの人が真面目すぎて、自分と合わないかな。勉強しかしていないから、Twitterすらやってないという人も多いし。

受験前だからそれが正しいのかもしれないけど、俺には真似できない。

 

加川:それはどちらが正しいという話でもないかもしれませんね。勉強だけしてれば生きていける人とそうでない人がいる。

 

木村:自主制作音源を出してメルマガも書いてる人なんて大学院にいないし、そういうことを言える雰囲気じゃない。ギター弾けることすら言ってない(笑)

 

加川:(笑)

 

木村:仮に言ったとしたら、お前勉強しないでそんなことやってたのかよと言われちゃう雰囲気もある。

 

■どのように伝えるか

 

加川:面白い人だなとはならないんですね。それも変ですが。

 ところで、ぶっちゃけ僕のメルマガはどうですか?

 

木村:面白いけど、ちょっと長いかな。文章の密度が濃すぎて、良い意味でも体力を消費するし、それだけ(読者が)考えたってことだからいいんだけど、興味ない人までひき込めるものではないと思う。

 

加川:そうですね。そこがネックだと思ってます。

 

木村:それはそもそも文章というメディアがそういうものだから仕方ないんだけど。

 ラジオとか初めてみて、言ってることは真面目だけど喋りが面白いとか、関西弁で喋るとかもいいかもしれない(笑)Podcastとかね。

 

加川:それはひとりでやるんですか?

 

木村:ひとりだとキツいから、例えばJ-Schoolで話が合う人とやるとかでも面白いだろうね。

 

加川:トークしている内容をPodcastに録音して配信するということですね。なるほど。

例えばブログというメディアになると、文章の密度は落とさざるを得ないですよね。(密度の濃すぎる)メルマガのオルタナティブな存在として、ブログを考えているのですが。

 

木村:俺のブログはほとんどメモ程度のものなんだけどね。写真に数行のキャプションで終わりみたいなものもあるし。やっぱり長い文章はメルマガでやりたいよね。メルマガなら(登録制だから)読みに来てるという感覚もあるし。

ブログはネットからほいほい来た人が読むものだし、短いほうがいい。はてなダイアリーとか、たまに長くて読ませる気があるのかと思うものもあるし。

 

加川:読み手をいかに想定するかというのは、僕が欠けている部分だと思っていて。

ひとりよがりでメルマガをやっていたかなと。でもそういうものを書かなきゃいけないというのはもちろんあるので、棲み分けしていくのが一番かなと考えています。

こうやって対談やインタビューを始めたのも、喋りながらならだとある程度砕けた調子で言いたいことを書けるかなとも思っているんですけど。

 最近音楽はやってますか?

 

木村:この前発表したミニアルバムで打ち止めにしようかと思ってる。他の人に提供したのも数枚出ているし、一旦終わりという気分かな。

別に音楽家とか法律家とかそういう枠に縛られるのが嫌だから、将来的にも色々やってるみたいなのになりたいね。

 

加川:それは現在でも実際に実践されているし、すごいと思います。

 

木村:ひとつのところに留まるのが無理。集中力がないから、いっぱいつくって、色々やっていたい。趣味として競馬も好きだから、競馬と音楽と法律を組み合わせてなんかできないかなとも思うし。

最近はラノベとか書くことも考えている。アニメ化されたりすると、聖地巡礼するという文化があるでしょ。自分の地元が聖地として出てこないから、俺が書いて、逆算したまちおこしみたいなことができないかなと考えてる。

ラノベだったら文章力がなくても、挿絵が良ければ売れるしね(笑)

アニメ化されたものでも、「文章下手でも面白い」っていうのはあるし、どんな人でもなんとかなるという土壌は(ラノベに)あるかなと思う。

 

■ひとりで色々できたほうが面白い

 

加川:一人メディアミックスみたいなのがやりたいと考えているんですか?

 

木村:そういうメディアミックスとは限らないけど、一人で色々やりたいってのは漠然としてある。

 

加川:僕もそういうところがあって、いまドキュメンタリーをつくる授業をとっているんですけど、自分でビデオも撮れて写真も撮れて文章も書けて、っていうのをジャーナリストとして目指していて、さらにその発表の場としてのホームページを立ち上げて、将来どこかメディアや企業に就職しても自分のやりたいことができるような場をつくろうと思っているんですね。そういうところはキムさんと近いところがあります。

 

木村:俺もある程度なんでもできた方がいいかな、とは思うね。

 

加川:一人で完結させたいっていう気持ちもあるんですよ。新聞記者の採用って、まず初めに写真記者と普通の記者で分けるんですよ。でも普通の記者でもある程度写真が撮れると、カメラマン連れて取材しなければならないところを記者ひとりで行って使える写真が撮れるから、人件費が抑えられて色々なところに取材行かせてくれるらしくて、それはいいなと。

 

木村:枠に縛られるのは嫌だよね。

ジャーナリストの堀潤さんがNHKを辞めたのもそこらしくて、アナウンサーだともちろん原稿読むことが仕事の中心だけど、本当はもっとレポーターみたいなことがしたかったらしくて。

 

加川:僕は学部生時代に頑張ってた音楽も、もっとコンテンツ化していきたいなと思っているんです。

 

木村:加川はギターを今後も続けていく気あるの?

 

加川:時間の都合上あまりできないですね…キムさんはギター弾いてますか?

 

木村:俺もたまにアコギを弾くくらいかな。加川はあれだけ上手いんだから続けた方がいいと思うけどね。

 

加川:僕も続けたいとは思っているのですが。

 

木村:俺らも楽器やメルマガを続けながら、いずれ一緒になにかやるっていうのも面白いとは思うね。

 

加川:僕にとってギターはギリギリ武器になるかなくらいだとは思うので、残しておきたい能力であるんですけど。

将来的にサイトとかビデオの音楽に自分の音楽が使えればいいなと思いますね。

 

木村:シュタインズゲートの作者はプログラマで社長でもあり、自分が作ったゲームがアニメ化されてそれの声優もやって、曲も作って歌詞も書いて…っていう人がいて、自分でなんでもできちゃう人に憧れるというのはあるね。

 

加川:僕は人と協力してやったりすることがすごく苦手で、だったら自分で全部やっちゃいたいタイプなんですよ。

 

木村:それはすごい分かる。そうじゃなかったらお互いメルマガなんてやらないよね(笑)

 

加川:いいことなのか悪いことなのかは分からないけど、自分で大変だなと思う反面、やりたいことがあるなら自分のわかる範囲をどんどん広げていくしかないから、面白いとも思いますけどね。

 

木村:俺はコミュ症だから音楽でコミュニケーションをはかろうとしていたというのもあって。イベントとか行って自分から話しかけるのがすごい苦手で。でも音源を出すと「鳩(愛称)さんですか?」とか話しかけてくれたりもして、それでなんとかコミュニケーションとれたり挨拶とかができたり。

自分のコンテンツ力を高めていくのは、そういう理由もある。

俺は吃音が激しくて名前すら言えない時もあって、でも相手が自分の名前を知っていればこちらから名乗る必要もないから、いちいちどもる必要はないし。

自分がやっていた趣味で自分のダメな部分を補えたりもするってことだよね。

 

あと、音楽でお金がはいるということを体験できたのは面白かった。

音楽は趣味だし仕事じゃないんだけど、一枚数百円とはいえ、買ってくれる人が本当にいたという経験は大事。メルマガをEPUBで配信するとか、PayPal(ネット決済システム)で音源の代金を支払ってもらうとか、文系でも結構色々できるんだよね。これで最悪死にはしない、なんとかなるなっていう気持ちはある(笑)

 

■インターネットの文化を味方につける

 

木村:加川もとりあえず寄付ボタンをおけばいいんじゃない?実際寄付してもらえるのはともかく、そういうことをしてもらいたいというのを相手に伝えるだけでも意味があるから。

俺も最近メルマガに欲しいものリストを載せるようにしてる。お金で支援するのは嫌だけど、物ならいいよって思ってくれる人がいるかもしれないし。

 

加川:そういうアイデアはどこから出てくるんですか?

 

木村:アイデアはもう思いつきだよね。集中力がないから、勉強しているときに思いつくとか、そういうのばっかで。

 

加川:キムさんのアイデアとかは、すごくインターネット的だと思うんですよね。思考をオープンにしてクラウド化するとか、お金じゃなくてモノで支援してもらうとか、ウェブ文化の流れに沿ってると思う。

 

木村:それはそうだね。ある意味ネットのそういうことしか俺にはできないと思ってる。 海外放浪して情報収集とかはできないし、俺は小学四年生からネットやってるから。

 

加川:そうですよね。文化が染みついているのかな。

 

木村:やっぱりデジタルネイティブに近いかなとは思う。小学五年から2ちゃんねるのコテハンで書きこみして叩かれまくってきたから、ネットの煽り耐性は本当に強いし(笑)

 

加川:でもやっぱり、寄付の文化とかをすんなり受け入れてくれるようなひとってやっぱり、僕も含めなかなかいないんですよね。

 

木村:いないよね。実際、周りの人が寄付ボタンを押してくれないことからでも感じるよ。

例えば、自分の音源をネットで聴いてくれてるしお金払って音源を買いたいのに、PayPalが使えないとかもあるよね。ミニアルバムの販売は振り込みで対応したけど、俺としてはPayPalで払ってほしい。

せっかくそういう技術があるんだから、傲慢かもしれないけど、順応してほしいと思うよね。