参院選所感

アルバイトから帰宅してTwitterのタイムラインを遡りながらNHKを見ています。

今回の参院選での大きなトピックは ・自民党圧勝 ・山本太郎当選 の2つだろう。

浅学ながら、今回の参院選で思ったことを書こうと思います。

 

まず自民党圧勝について。

正直、僕はここまで自民党が圧勝するとは思っていなかった。なぜかというと、朝日新聞などが実施していた世論調査を見ても、今回の争点である脱原発やTPP、憲法改正などで必ずしも自民党の政策と世論が一致してはいないからだ。

ではなぜここまで自民党が圧勝したのかというと、有権者が「決められない政治」からの脱却とねじれ解消を希望したからだろう。とにかくなんでもいいから変えてくれ!安定した基盤で政治をしてくれ!と。もちろんその希望の土台となっているのは、強引な金融緩和で景気がよくなったように見えるアベノミクスの成功があると思う。僕はそう考える有権者の気持ちは分かるつもりだ。

しかし、本当にここまで圧勝させてしまってよかったのだろうか。これで二大政党制は終わり、自民党による一党独裁が始まるという声もある。政策に対する世論調査の結果と、自民党が推し進める政策の歪みがどのように現れるか。

僕個人は、自民党には投票していない。政策的には全く相容れないからだ。しかしそれ以外の理由として、やはり自民党が圧勝するのはよくないとも考えていた。僕は二大政党制よりもむしろ北欧型の多党制のほうが理想だと思っているし、他の有権者にも政策云々以前に「圧勝はよくないよね」というバランス感覚が働くと考えていたが、本当に意外だった。

しかし、日本がいままで「決められない政治」のなかで悶々としていたのは確かだと思うし、十分議論を尽くしたうえでなにが正解だったかは結局歴史が決めることだ。とりあえず、自民党の圧勝についてはそこまで悲観していない。

 

さて、より問題だと思うのは、山本太郎の当選だ。僕はこの境真良さんのツイートにすごく共感した。

正直、山本太郎の言っていることはかなり支離滅裂だと思う。デマや思い込み、なにより被災地である東北を平気で傷つけるような発言には大変腹が立つ。専門家ではないので分からないが、僕は彼が科学的な根拠を持って話しているとはとても思えない。彼の言い方では、いま東北に住んでいる人たちがもう被曝してどうしようもないみたいじゃないか。僕の祖母をはじめ、4つ上のいとこ(女性)も福島県に住んでいるのだが、そのいとこが将来生む子どもはもう被曝してどうしようもないとでも言うのだろうか…

山本太郎がカリスマであるのはわかる。彼の演説を何度か聞いたが、内容はともかくやはり政治家にはないオーラと説得力があるのは確かだ。しかし、そのパフォーマンスの下に集った支持者を渋谷で見たが、まぁヒドイものだった。デモとか自分の声を届けようという盛り上がりは、非常に大事なことだと思う。しかし間近でその現場をみてみると、辟易することがほとんどだ。あの胡散臭さは言葉で現しにくいが、単に僕の苦手意識なのかもしれない。いい意味でも悪い意味でもとれるが、「日本的じゃないな」、と思ったのだ。その思いが、僕が境真さんに共感したところだ。僕は、彼に投票した人たちの意識と、自民党に投票した人たちの意識が、実は「とにかくなんかやって欲しい」と思考停止していたという点で一致していたのではないかとすら思う。そういう意味で、今回の参院選に絶望したという一部の人たちの気持ちがちょっと分かる。

とにかく彼のおかげで、政治家というのはパフォーマンスと政策が高いレベルでハイブリッドされていないとどうしようもないということが本当によく分かった。彼はパフォーマンス先行型だったけど、どんなに文字で羅列した政策の内容が素晴らしくても、その人となりや喋り方がどうしようもないと本当に投票したくないし。

最後に、パフォーマンスの話と関連すると、自分と政策が近い候補者や政党とマッチングするのとか、候補者に重要な政策について◯☓みたいなアンケートで答えさせるのは、僕はあまり良くないと思う。本当に「人」をしっかり見ないと、実際良くわからないよ。僕は神奈川県の候補者をもっとちゃんとウォッチするべきだったなとホント後悔した。そういう意味で、津田大介さんが始めた「ポリタス」は素晴らしいメディアだと思う。喋り方や口調まではいかなくても、個人候補者の政策を◯☓という単純なものでは見えないところまで細かく可視化できる。

 

特に今回の参院選は、党ごとの政策も重複したりしていたし、党内でも一枚岩ではなかった。政策自体に直接国民が投票というのは難しいけど、少なくとも政策が近い人を探して投票しなければ。

選挙は、民意の反映は、本当に難しいですね。

僕はいま、①ステークホルダーや専門家による審議会②討論型世論調査③選挙④無意識的欲望 というような、民意が様々なレベルのレイヤーとして政策に反映される仕組みがあるといいな、と考えています。