名曲は風景や場面を連想させると思うんだ

人によって好きな音楽はそれぞれだと思うし、自分でも明確に「こういう音楽が好き」という基準はない。でも、僕が好きな曲に没頭して聴いているときは、どこかの風景や場面を連想することが多いように思う。友達にそう話したら、「私もそういうことあるよ」と言ってくれた。そういう人、結構多いのではないだろうか。

 

懐かしの名曲を聴くと、なぜか当時聴いていたときよりもよく聴こえるのも、そのせいだと思う。その曲を聴いていた当時の風景とかが一緒に思い出されるからだ。宇多田ヒカルなんかを聴いていると、いまでも初恋の人の家を思い出す。その子をFacebookで検索したら、結婚して子どももいたので驚いたけど、幸せになって欲しいな。

 

というわけで、僕が最近よく聴いている曲と、連想する風景や場面を紹介したいと思います。

Range Life / Pavement

 

2年前に就職活動していたときも、よくこの曲を聴いていた。「I wanna range life…」と気だるそうに歌う声に「そうだよなぁ」なんて思いつつも、励まされた。この曲が連想するのは、延々と続くアメリカの牧草地帯。「イージー・ライダー」のようなロードムービーが似合う。

 

Everything Flows / Teenage Fanclub

 

アメリカの田舎町の小さいガレージに、友人たちと肩を寄せ合いながら、大人たちに隠れて大麻を回し呑みする。でも、気分は晴れない。この小さな町で僕たちは一生を終えるのだろうか。そんなやるせない焦燥感。

 

Idioteque / Radiohead

 

ヘッドライトとネオンがぎらつく夜の首都高を時速150kmくらいで走っている。感覚が研ぎ澄まされていって、夜に呑まれそうになるのを必死に振り切る。そんな感じ。

 

Lovely Allen / HOLYFUCK

 

僕にとっては結婚式の歌。皆が輪になって踊りながら、花びらが舞い散ってる感じ。幸せに包まれているなぁと思う。

 

街 / くるり

 

この曲は、僕にとっては「セカイ系」で、「最終兵器彼女」を強く想起させる曲。この作品を知らなければ分からないと思うけど、きっと共感してくれるはず。「日常」とか「君と僕」という小さな物語が、僕にとっては世界のすべてなんだ!という中二病丸出しのときによく聴いていた。いまでもよく聴く。

 

Window / The Album Leaf

 

この曲は、将来僕がおじいさんになったとき、北欧のどこかの国の森の奥のログハウスのバルコニーで、満点の星空やオーロラを見ながら聴く予定。絶対実現する。

 

Peruna / Akeboshi

 

「都市で孤独に生きる」という感じ。ワンルームの狭い部屋で、日々単調に過ごしながら、ふとベランダで煙草を吸っているときに「僕はなんのために生きてるんだろうか」と思ったときのような、そんな感じ。

 

4 / Aphex Twin

 

空を飛ぶカラスの視点から、夜の都市を見下ろしている。後ろに流れていくネオン街を通り過ぎて、やがて日が昇る広大な海に抜けていくような、そんな感じ。

 

ワダツミの木 / 元ちとせ

 

僕がいちばん胸が熱くなる風景は、「夜の海」だ。たぶんファイナルファンタジー10とキングダム・ハーツが強く影響していると思うのだけど。夜の海で、波の音を聴きながらただじっと息を潜めている。そんな風景を連想させる曲において、ワダツミの木の右に出るものはいないと思っている。

 

のうぜんかつら(リプライズ) / 安藤裕子

 

この曲を聴くと、目の前の景色がすべてなくなって、心の中を見つめるようになる。闇の中に取り残されて、どうしようもなく寂しい。でも、その漆黒の闇のなかから一筋の光をたぐり寄せるような、それを大切に持ち続けたくなるような、そんな気持ちになる。

 

https://www.youtube.com/watch?v=DJaoeBUWCZw

Silent Love / 久石譲

 

もやに包まれた、屋久島の森の中。森の奥深くからこの曲が聞こえてきて、じっと耳を澄ませる。すると夜になって、星の光と月明かりだけが辺りを照らす。その闇の中、森の精たちのオーケストラは最高潮を迎える。そんな感じ。

 

海を見ていた午後 / 荒井由美

 

歌詞の中に、山手の「ドルフィン」というレストランの名前が出てくるけど、この曲が作られた時代の雰囲気、その頃の青春の空気感がすべて包まれているように感じる。古びた喫茶店を見かけると、いつもこの曲が頭に流れる。

 

僕と不良と校庭で / 山崎まさよし

 

中学時代は、不良みたいな奴と仲良くしていた。夕方の赤みがかった誰もいない校庭で、ひとりぽつんと立っているような、懐かしい気持ちになる。いま聴くと、あぁあの頃には戻れないのだな、と思う。

 

抽象的なことばかり書いてしまったけど、きっと人それぞれ思い浮かべる風景は違うと思うけど、音楽っていいよなってこの記事書いてて改めて思いました。